東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 & 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻(兼担)
 

Lab LIFE


2018/09/11

しんどい試験

Tweet ThisSend to Facebook | by saito
ポスドクの齋藤です.

先週から先ほどまで,振動試験を行ってきました.
5月に興味本位で振動試験に見学しに行ったのが縁で,今回は試験担当者として振動試験を行ってきました.
ノミナルスケジュールからは大きく遅れてしまいましたが,何とか期日内に無事終わらせることができてホッとしております.関係者の皆様,誠にありがとうございました.

振動試験といえど,ただ決められた条件で供試体を加振機で振るだけではありません.
変な周波数特性が出てしまった場合はノッチを打ったり,
重心に高さをもってクロストークが出ないように工夫したり,
振動試験という試験に入り込めば入り込むほど奥が深く,そして楽しみを感じるものでした.


学生時代は,教授がハイブリッドロケット,准教授が人工衛星の熱設計を行っている研究室でした.私個人としては,ロケットの迫力に魅了されていましたので,ハイブリッドロケットの研究しかしてきませんでしたし,狭い視野しか故に人工衛星の研究に関しては全く興味を持っていませんでした.
しかしながら,いろいろなご縁で現在は,小泉研にて超小型人工衛星の推進系の研究をしていますし,日々充実した研究生活を送っています.ただ,今になって学生時代に身近にあった熱真空サイクル試験や ThermalDesktop を勉強しておけばという場面が多くあります.

(皆さんに増して)私が知っている研究分野は非常に少ないものですし,それぞれ非常に興味深いもので,食わず嫌いでいるのは非常にもったいないなぁと思います.
これからは専門性は持ちながらも,幅広い分野に興味を持って,多角的な研究視野を持てる研究者になれるように研究を進めていきたいと思う所存です.






写真は,しんどい試験を象徴する帰りのバスの写真.
長期にわたる準備期間を除き,延べ6日間にわたって朝早くから夜遅くまで頭・身体をフル回転で作業し,昼食時は血糖値上昇に伴う頭グワングワン現象を防ぐべく糖質制限(効能に関しては諸説あり)を行い,頑張ってきました.

本当にお疲れさまでした.

齋藤

21:31 | コメント(0)