RESEARCH
研究背景
人類が初めて宇宙へと人工物を送ってからから、既に50年以上もの時が経っており、この間、宇宙太陽光発電衛星や宇宙ホテルなどといった宇宙空間における大型施設の構想が数多くなされてきました。しかし、現在このような一万トンを超える大型施設は実現しておらず、宇宙空間における最大の人工物は国際宇宙ステーション(344トン)にとどまっています。大型施設を建設する上で最も大きな問題となっているのは打ち上げ費用です。現在打ち上げには1トン当たり10億円程度の費用が掛かり、一万トンを超えるような施設を作るには打ち上げだけで10兆円もの費用が掛かることなります。よってこのような施設を現実的なものとするには打ち上げ費用を100分の1程度にまで減らすことができる画期的なシステムが必要となります。そこで、全く新しい推進システムとして提唱されているのがマイクロ波ロケットです。[1]