東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 & 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻(兼担)
 

Lab LIFE


2019/05/22

初投稿

Tweet ThisSend to Facebook | by tsuruda

初めての投稿です。特任講師の鶴田佳宏(つるだ よしひろ)と申します。

1983年生まれの36歳です。現在3歳になる一人娘と妻と暮らしています。



今日帰宅したら、この4月から幼稚園に通いだしたばかりの娘が


「あした、  ママと、  けっこんする」


というフレーズを突然発して、驚かされました。

子育てあるあるかもしれませんが、

「どこで覚えてきたんだろう?」という感想と同時に、

「なんでそこは、パパじゃないのか??」と少々複雑な想いでした。



ちょっとだけ自己紹介的な話題に触れると、


学生時代を含めて、これまで、

いくつかの大学の研究室所属や、小規模なチーム・民間企業での

超小型衛星開発に参加させていただき、

手がけたいくつかの衛星たちが、今も地球低軌道を周回していることが、

自分のここまでの「やってきたこと」の一番明確なマイルストーンだと思います。


経験してきた専門分野で言うと、


超小型衛星のシステム設計手法論、電源系(太陽電池/バッテリ)&電気回路、

インテグレーション&検証手法や、プロジェクトマネジメントなどですが、


最近は、

「人工衛星を生み出そうとする人の欲求、そのきっかけは何か?

という根源的な起点から、人工衛星を打上げ・運用して使って、

廃棄する終点まで、のライフサイクルを構成する全ての活動」

に興味があるのかもなあ、と感じてます。


昨年4月より小泉研究室に所属させていただき、衛星の機能の中でも、推進系という技術分野に触れ、刺激の多い日々を送っています。



ーーー



少しだけ研究開発哲学小話のような話題ですが、



この世の中に存在している人工物は、全て


『誰かの欲求・Wantに基づいて生み出されている』


と仮定して考えた場合に、


「人工衛星、宇宙機、宇宙システム」

を存在たらしめる根源的な人の欲求・Wantはなんだろう?


と日々、頭のメモリの空いているタイミングで妄想しています。


学術的見地、インフラ構築、人類の活動圏・経済圏拡大、etc. 

教科書的な答えはたくさんあるのですが、

それらって全部、後から付いてきたものなんじゃないかなあ、って思うときがあります。


未だ、自分の中での答えにはたどり着けていませんし、

生涯かけて理解に到達できるかどうかわかりませんが、

この答えを主観的な実体験として経験したいから、


『衛星作りたいなあー、打上げたいなあー』


って思うのかもしれないなあ、と考えてます。



2019年5月



22:00 | コメント(0)