2000年代に超小型宇宙機が登場して以来,超小型宇宙機はその活躍の場を大きく広げてきました.近年では教育現場や技術実証への利用のみにとどまらず,超小型宇宙機がメインとなるようなミッションも多く提案されています.一方で,超小型衛星は体積,質量,電力等の利用可能リソースが大きく制限されているうえ,従来宇宙機に比較してより厳しい安全審査が課されます.超小型宇宙機に搭載可能な超小型推進機は希少であり,特に化学推進に代表されるような大推力推進機は,その危険性から実証されたものは皆無です.そこで当研究班では,“安全“に“大推力を発生する“超小型化学推進機の研究・開発を行っています.安全性は使用する推進剤(酸化剤と燃料の組み合わせ)に大きく依存します.当研究班では酸化剤に水を,燃料にマグネシウムまたはアルミニウムを利用することで高い安全性を実現しています.詳細は
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