小型宇宙機用の推進システムとして,軌道遷移用イオンスラスタと姿勢制御用コールドガススラスタを統合した小型推進システムの提案と開発を行っています.本研究室では,この推進システムをI-COUPS(Ion Thruster and COld gas thruster, Unified Propulsion System)と名付け,超小型新宇宙探査機PROCYONへ搭載し宇宙実証/実用を進めています(PROCYONは東京大学とJAXA/ISASの共同ミッションです).高圧のキセノンガス系統を両スラスタで共通化することに

より小型化を達成し,50-kg級小型衛星に100-m/s級ΔV能力と8系統各20-mN級RCSの提供を実現します.2013年9月に開発がスタート,2014年9月にFMの開発が終了し,2014年12月に打ち上げ/運用開始,2015年3月には200時間超の運転に成功しました.2015年4月現在,探査機運用を継続しています.