ロケット推進の講義では、液体ロケットの最高性能を引き出す燃料混合比やエンジンサイクルの選定、衛星推進系の設計方法などを教えています。しかし同時に、化学ロケットの限界(軌道に運ぶことのできる荷物の少なさ)を示し、現在のロケット技術の延長ではスペースコロニーなどの大型宇宙構造物建設や銀河旅行が技術的に難しことも明らかにしています。
人類の本格的な宇宙進出、真の宇宙時代の到来には宇宙輸送システムの技術革新が不可欠です。そして、それを担う若い学生たちの創造力(新分野を拓く力)を育むことが、本研究室の研究・教育目標です。熱機関や燃焼工学に止まらず、”電磁・光エネルギー”、”プラズマ加速”、”ワイヤレスパワー”など、様々な技術・分野を融合して、オリジナルな技術を生み出す試みを通じ、学融合に挑戦できる素養、そして人や技術のつながりを作ります。